昨年は全問マークシート形式。問題は正誤問題や語句の挿入問題などが出題される。
東海大学の英語の問題のレベルは総じて高いことを、まず頭に入れなければならない。後述するが、適性試験の問題は比較的易しいため、英語で差がつくと思ってよい。近年の構成としては、①A4程度の長文問題が大問2題、②英文で書かれた中高レベルの数学の問題が大問1題(4~5問)、③同義語や反意語、あるいは接頭詞や接尾詞やスペルミス等の語彙力を問う問題が大問一題(10問程度)である。
まず①の長文問題の英文の種類だが、世界的に有名な「NEW YORK TIMES(ニューヨークタイムズ)」や、「SAN FRANCISCO EXAMINER(サンフランシスコ エクザマイナー)」などの米国現地で日常的に読まれている一般ジャーナル誌の中から出題されている。出題は一般ジャーナル誌からなのだが、「男性と女性でどちらの幸福度が高いか年齢別に比較した意識調査」や、「医療訴訟問題の現状と根本的原因」などの医療系の内容に関する記事が試験に出題されている。出題が米国現地のジャーナルなので、必然的に英文のレベルは、日本の学生がお目にかかってきた英文と違い非常に高いものとなっている。
しかも、この傾向は試験全体に見られ、③の語彙力問題も、ネイティブの人しか分からないような単語同士の微妙な意味の差異を問う問題が多い。また、②の英文による数学の問題も、rectangle(長方形)や、perimeter(周囲の長さ)などの数学における基本の単語が要求される。総じて、ネイティブの人に近い英語感覚や能力が求められている試験だといってよい。しかし、そのようなネイティブ向けの英文の中からでも、日本の学生でも分かると思われるような、簡単な単語などを出す工夫がなされているため、5割は普通に取れるものと思われる。そこで、6割~7割が合格の起死回生を分けるラインになると予測される。一番の試験対策は、なるべく多くの年の過去問題に触れて、自ら対策となる頻出単語帳や類似問題集を作って解くのがもっとも近道であると思われる。とにかく過去問題がキーワードになる。
全問マークシート形式。基本的な理解力や一般常識を問う問題。比較的易しい問題だが、英語が難しい分確実に取っておきたいパート。出来れば8割~9割は欲しい所。
具体的な内容は、数学(主に確率、順位、並び方、計算問題)や統計データの分析、医療に関する常識問題などで全般に論理的思考能力が問われる。また、医療に関する常識問題として、病気に関する医療現場での常識(例;O157の特徴やインフルエンザの特徴)や、医療制度に関する知識(例;後期高齢者医療制度の対象者の選択)や自殺の原因の順位やアスベストなどの環境問題などの時事問題も問われる。総じて文章で問われる問題が多いため、文章理解能力、論理的思考能力が重要になってくる。また、数学や統計の問題に関しては、レベルはさほど難しくないため、複数の過去問題に触れて形式に慣れるだけで対策は取れると思われる。常識問題に関していえば、新聞の医療欄などに普段からよく目を通しておくこと、また、ただ目を通すだけではなく、医療従事者の立場から読んでおくことが重要になってくると思われる。
日本編入学院医学部編入受験コースでは,東海大学医学部編入対策に特化したコースを設置しています。詳細は東海大学医学部編入特進コースのホームページをご覧下さい。
大阪校 TEL.06-6195-6731 E-Mail:osaka@hennyu-japan.com